Mの視点。

バトスピライトユーザーの平凡社会人が残す自分用の考察メモ。

予想外の強化…刃契約について考察

 

はじめに

皆さん、先日販売されたメガデッキ、【太陽神の顕現】はもう遊ばれているでしょうか?

www.battlespirits.com

人気ギミックである創界神が久々の本格参戦。

最新ギミックの契約を今年度も引き継ぎ、創界神も「契約神」へと変化。

「創界神を初手に確実に握った状態」でゲームを開始できるということで、当時を知るユーザーからすると「本当にいいのか!?」となっています。

本当に良いんですか????

 

また、今月末には契約神を3種類も収録した新章【契約編:真 第1章 神々の戦い】も発売。日々新カードが紹介されており、販売日がとても待ち遠し

本当に良いんですか!?!?!?!?

 

これは販売より1年以上刃契約を擦り続けてきた身としては触れざるを得ません。

特に、超契約煌臨をもつ「超刃皇竜グラディ・ブレイドラ」はともかく、「シャム・ブレイドラ」はどうなのかよくわからないユーザーも多いと思います。

 

そこで今回はこれらの新カードについて、過去カードとの比較を行いつつ、何が強いのか、採用するのかしないのかについて考察していけたらと思います。

最後には現時点での構築も載せますので是非参考にしてください。

過去の刃契約の歴史は↓こちらになります。参考までにどうぞ。

m-ta02.hatenablog.com

m-ta02.hatenablog.com

新カード考察

「超刃皇竜グラディ・ブレイドラ」

性能確認

唐突にもらった刃契約の新しい切り札について、効果を確認していきます。

弓を持つのかと思ったらノヴァっぽくなり、より竜になるのかと思ったらブレイドラに戻った

自分のターンかつカウント8以上での超契約煌臨スピリットで、

・シンボル2つ以下のS/Uを1体破壊できる効果

・相手が手札のカードを使うときにライフを1つトラッシュに置かせる効果

・系統:緋炎が場に出たとき回復する効果

の3つの効果を持つ、ダブルシンボルのカードです。

 

それまでの切り札だった「太陽刃龍ライジング・ブレイドラゴン」と比較すると

・破壊範囲が狭くなっている

・相手ターンに出せない

というような効果面の違いがありますが、

 

・相手の行動を制限できる

・連続アタック内蔵で打点が倍になっている

という点から、より「攻めに特化したフィニッシャー」としてデザインされているのがわかります。

 

これまで刃契約には「単体除去しか存在しない」という弱点があり、受けに回ると弱かったのですがその割には攻め手が多くないので「決めきれないのに守りも弱い」というようなどっちつかずな展開になることが多かったのですが、「グラディ・ブレイドラ」の登場は刃契約の「速攻で攻める」というデッキの方向性をより確実なものに引き上げてくれたように思います。

このカード単体の言ってる内容としては「アタステ終了メタの消えたケーニッヒシャック」なのでそれはそりゃまぁ強いかなという印象です。(下敷きの契約スピリットの性能差は大きいですが・・・)

 

「シャム・ブレイドラ」

性能確認

続いては新たな低コスト契約煌臨カードの「シャム・ブレイドラ」の効果確認をしましょう。

シャムでこの姿ならスピノは何だったのか聞きたい

お互いのアタックステップ中に煌臨でき、

・煌臨時とアタック時にカウントと手札を1増やし5000以下のS/Uを破壊する効果

・OC5以上で刃契約をメイン煌臨させる効果

の2つを持っています。

 

特に注目したいのが「煌臨/アタック時効果」で、破壊効果は完全におまけという雰囲気ですが、

ブレイドラ名称で初めてカウント増加効果を持っている

・刃契約煌臨持ちで初めてアタック時にカウント増加とドローの両方が行える

という明確に他のカードにはない特徴があり、このカードの登場によって刃契約は1ターンでカウントを5盛ることができるようになりました。

刃契約のカウント事情については次節で詳しく触れていきます。

懸念点

「グラディ・ブレイドラ」を運用するにあたって最大の懸念点は『カウントが8まで盛れるのか?』という点だと思います。

蒼契約は制限になりこそしましたが「ヴィルカイックビーチ」、「イノレーサー」といった優秀なカウント増加カードがありました。

 

対する刃契約、および系統:緋炎ですが、カウントを盛るカード自体は何種類かあります。「マグマンモス」「エデラ砦」なんかが代表的ですね。

 

ただ、刃契約の「速攻を仕掛けたい」という姿勢に対して、ネクサスやコスト5のスピリットは若干後ろ向きというか、ワンテンポ損ねている印象があります。

 

また、シャックやグロウと違い、ブレイドラはリソースの増加には関与できないので、「カウントを増やす」だけのカードはそのあとのゲーム展開を優位に進めることができない印象です。低コストでカウントを増やせるカードは「ザ・マジシャン」が該当するわけですが本当にカウントを増やすだけで終わってしまうので、安定性に欠けます。

 

また、ブレイドラのカウント増加にはひと癖あるのも逆風です。

・上から維持コアを使用したとき+1

・(契約煌臨元になっていて)アタックしたとき+2

の2回カウント増加のチャンスがあるのですが、問題は下の(契約煌臨元になっていて)の部分です。

ブレイドラはフルにカウントを増やしていくためには煌臨をする必要があります。

”煌臨でなくカウントを増やせるカード”は契約煌臨カードも一緒に引けていないと素直に喜べないわけですね。

 

これらのことから刃契約デッキは基本的に以下の4点を中心に考えていく必要があります。

・契約煌臨できるカードが好ましい

ブレイドラの効果で召喚できるコスト3以下の緋炎が好ましい

・カウントを増やす効果を持っていることが好ましい

・できれば手札などリソースを稼げるカードであることが好ましい

 

・・・この4点、どこかで見覚えがありませんか???

そうですね。「シャム・ブレイドラ」です。

彼の登場は刃契約にとって想像以上に大きなものになると予想しています。

 

以下に、刃契約の契約煌臨スピリットとノーコスト召喚できるバニラの緋炎を引いていた時の後攻1ターン目のカウントの最終値と手札増加枚数についてまとめた図を載せます。

図1:低コスト契約煌臨の場合

図2:中~高コスト契約煌臨の場合

図をご覧になっていただければわかるかなと思いますが、後攻1ターン目に2ドローできるのはシャム、スピノ、ディグニティスの3種類。

カウントを増加できる順位ではブレイドワークスドラゴンとシャムがカウント5で同率1位、ガーミンドラとディグニティスがカウント4で同率3位となっており、初手煌臨できる低コスト勢がカウント3、そもそも煌臨できない高コスト勢が維持コア移動のカウント1のみという結果になっています。

 

これらのことから、ゲーム展開としては初手にはカウント、ドロー量ともにトップクラスのシャムかディグニティスのどちらかが欲しいことがわかります。

 

このように、シャム・ブレイドラは序盤の安定化に大きく貢献していることがわかりますが、それだけではありません。

以下の図をご覧ください。

図3:追加で召喚したスピリットがカウント増加、ドロー効果を持っていた場合

この図のように、追加召喚したカードがガーミンドラだった場合、ディグニティスでもカウント5まで増やせることがわかります。図にはありませんがガーミンドラ2枚引いても5まで増やせますね。

ところが、初手ドロー+1のブレイドラ以外の計4枚の中に、デッキに6枚しかないカードを2枚も抱えることはかなり要求値が高いです。

 

それが今回、2種類6枚→3種類9枚になったことで、かなり再現性が上がっています。

9枚のうちディグニティス2枚引き以外はすべて当たり、カウント5を盛ることができます。

 

カウント5という数字は刃契約においてかなり需要な数値になります。

カウント5になると可能になる行動の幅が増えるからです。

・刃龍皇ブレイドラゴンで2ドローできる

・太陽刃龍ライジンブレイドラゴンが煌臨できる

・フラグジャッジメントがOCする

などが挙げられます。

 

また、「カウントを1ターンで5増やすことができる可能性がある」というのはもう一つ大きな意味を持つと考えています。

 

図1の中で、カウントが3までしか増やせない組み合わせが3種類もありました。

図3では「カウントやドローが大量にできる組み合わせが3種9枚もあるので再現性が高い」という話をしましたが、「そこまでドローができずにカウントが3しか増やせない組み合わせ」も3種9枚あります。普通に起こりうるわけですね。

「後攻1ターン目にカウントが3しか増やせなかった」あとの後攻2ターン目に相手を倒すには、「グラディ・ブレイドラ」を使いたいものです。

 

ここで、「シャム・ブレイドラ」の登場で「1ターンでカウントが5増やせる」可能性が高くなった刃契約は、カウント3+カウント5でカウント8まで増やせる可能性があるわけです。

今までよりも逆転の目を増やすことに成功しているんですね。

 

『引きがかみ合わなくて先行2ターン目の相手にテンポを取られ、そのまま巻き返せない』なんてことは当たり前のように起こっていたので、この希望がつながる感じはとてもありがたいですね。

 

しかもカウントを盛るのにソウルコアを使ってしまう刃契約ですが、最終的にはソウルコアなしで出てくるフィニッシャーを引ければいいというのもハードルが下がっているように感じます。

新カード評価まとめ

・「グラディ・ブレイドラ」はほぼケーニッヒシャック!相手の行動制限するダブルシンボルの連続アタックは強い!

 

・「シャム・ブレイドラ」はドローもカウントも増やせて優秀!今まで以上に安定するし今まで以上に逆転できそう

 

・カウント8はそこまで難しくなくなっている気がする!

以上が追加された新カードの評価です。

相当楽しみですね・・・

 

デッキリスト

ここで現状考えているデッキリストを載せておきます。

ブレイドワークス→シャム、翼剣渓谷→グラディです。

とにかくカウント8を後攻2ターン目に到達することを意識し、低コスト契約を中心に組んでいます。

また、「グラディ・ブレイドラ」を強力に使うために、アタックステップに自分で召喚できる

・バーストアポロブレイド

・魔龍帝ジークフリードXV

・聖皇ジークフリーデンXV

の3種を採用しています。

 

「バーストアポロブレイドラ」はシャムの登場でオープンする機会がさらに増え、安定性向上にも寄与しています。

 

「ファイアフィンワイバーン」はグラディの連続アタックの弾をその場で補充できるように採用です。

 

こうした周辺カードとの噛み合いの良さを見ると工夫のし甲斐があって楽しいカードですね。グラディ・ブレイドラ。出てきてフリーデンや魔龍帝が出て起き上がるの、なかなかインチキ臭いです。

 

採用候補カードとしては「ドラゴッチ」なんかは採用したいカードですが、とりあえずは

・契約煌臨すること

・カウントを増やすこと

に重きを置いてみました。

また発売日まで使用感を確かめていこうと思います。

 

まとめ

ということで今回は4月27日発売の【契約編:真 第1章 神々の戦い】で登場する刃契約のカードについて考察してみました。

今までよりも早く安定した動きができそうで今から楽しみです。

 

比較的安価に組めるテーマでもあるので、今のうちに周辺カードを集めてみるのはいかがでしょうか