Mの視点。

バトスピライトユーザーの平凡社会人が残す自分用の考察メモ。

六天魔王は夢を見るか?

 

はじめに

お久しぶりです.Mです.

皆様は先日発売されたメガデッキ,「覇王見斬」/「魔王災誕」は購入されたでしょうか.

前者では同期のカードはリバイバルされ,主人公「日昇ハジメ」も参戦していたのにもかかわらず一向に現環境に復帰してこなかった「ロードドラゴン軍団」が復活を遂げ,テクニカルさはそのままにパワーが高くなり,フィニッシュ力が上昇して帰ってきました.

後者では根強い人気のある「ゴッド・ゼクス」が新たに4つの型を引き連れて参戦.

元々は様々な色の強力なカードを利用するグッドスタッフの側面が強かったですが,今回は専用サポートをこれでもかと引き連れ,まさに「六天軍」の名にふさわしい強力なシナジーを発揮しています.特に,高コストの切り札過多で事故になりがちだったところを序盤,中盤を支えるカードが増え,ゴッド・ゼクス召喚や六天連鎖への流れがスムーズになったのも嬉しいところ.

 

何となくここまでの文とタイトルで勘づいている方もいらっしゃるとは思いますが,今回はゴッド・ゼクス回になっております.ノヴァかウィニーかゴッド・ゼクスの話ばっかりしてるなコイツ.

m-ta02.hatenablog.com

しかし,今回は割と真面目に環境のことを見つつデッキを構築してみたので興味のある方はさらっとでも読んでいただけると幸いです.(とはいえ駄文感も高いので注意)

 

デッキレシピ

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「真面目に環境のことを見つつデッキを構築した」という割には9割メガデッキニコイチです.本当にありがとうございました.

いえ,本当に環境のことは考えたんです!というか現環境いろんなデッキが跋扈してて対策しようにもしきれないんですよね.

なので,特につらいものを意識している構成になっています.

 

コンセプトは「アンブロッカブル6点パンチ」です.

これがメチャクチャ簡単にできるようになっちゃってうれしいやら寂しいやら…

 

他の方のレシピと比べると大きな差異はおおよそ2点ほどでしょうか.

1,手打ちの防御札がほぼ無い

2,「ゴッド・ゼクス」の枚数が多め

であるように感じます.

 

これは理由は両立していて,「ゴッド・ゼクスを壁にする」ことで防御しようと考えたからです.そこで,トラッシュからゴッド・ゼクスを召喚できる「天魔王降臨(リバイバル)」を防御札として採用しました.

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条件を満たせば「ロロノ型」よろしく無制限にゴッド・ゼクスを召喚できます.ゴッド・ゼクスは無印,地ノ型が耐性を持っているためブロッカーとして生きやすいです.

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使いやすくなった「破ノ型」のような効果をしている.

 耐性や性圧力を持っているゴッド・ゼクスですが,そんなゴッド・ゼクスが一時期環境に存在していたのにも関わらず,ある時期からぱったりと姿を見なくなります.その理湯は様々ありますが,「ネクサスの重要性の向上」にあると考えられます.

 

ゴッド・ゼクスは地ノ型はじめネクサスに対する耐性が無く,創界神の登場でほぼすべてのデッキにネクサスが採用され,それらの強力な効果に蹂躙されてきました.時間かけてシンボル揃えたいのにあっさり消されるんですよね.たまったもんじゃない.

 

ですが今回のメガデッキでは待望のゴッド・ゼクスにネクサス耐性を与えてくれるカードが

 

影も形もありませんでした.いえ,影はあったんですけどね

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これも新規カード,ゴッド・ゼクス影ノ型です.

ネクサス耐性はもらえませんでしたが,現環境を考えるとそれよりも嬉しいカードです.

効果「天魔・影武者」は天魔王への効果を影ノ型のみに変更するか,相手プレイヤーにつき返す効果を持っています.

近年ではネクサス以外にも「魔弾」シリーズだったり,耐性を貫通してくる効果の数が増えてきました.それら全てを相手に返すことが出来ます.

それでなくともアタック時に2ドローを持っていたりと使い勝手のいいカードです.

「このカードを出す機会が増える=相手を除去する機会が増える」ということになりますので,ゴッド・ゼクスを置いて,相手に除去を打たせて,それを返すことで防御をする,ということになります.

 

順番が逆になってしまいましたが序盤から終盤の順に使うカードの説明していきます

序盤

感激するべきはこの序盤の動きが増えていることです.従来ではドローゴーでターンを返すことも多かったですが,新規4種ほど先行1ターンで動けるカードが増えました.

序盤は以下のカードを並べ,手札とシンボルを稼いでいくことに集中します.

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「ロクテンヘッド」,「ロクテンヘイ」は俗にいう「ゴッドシーカー枠」です.ヘッドはイチバンスピアーと同様の召喚支援効果を持っており,ヘイはシンボル追加による召喚・配置支援が期待できます.

サーチ対象を比較すると,前者はカード名「天魔」と「オワリノ世界」を,後者は「天魔」創界神と指定の系統を持ってくることが出来ます.前者はマジックや創界神も対象ですが如何せん範囲が狭く,後者は範囲が広すぎるレベルで広いので優先順位的にはヘイ>ヘッドという感じでしょうか.

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「オワリノ世界/天魔王ゴッド・ゼクス‐焉ノ型‐」は8枚目の世界系ネクサスで,かつてのサポートカード「オワリノセカイ」がシンボル可変効果を得て帰ってきました.「セカイ」は初ターンで置いてもそのシンボルが次のターンであまり活きてこない難点がありましたが,しっかり支援してくれるようになったのは嬉しいところ.

転醒はあまりせず最後の1点を取れる!というような場合や,バウンスでしか処理出来ない!という状況で使うべきでしょう.創界神5つ破壊の効果はまず間違いなくオーバーですがアマテラス,アルテミスのような厚い防御やゼウス,ヘラ,デュオニソスのようなデッキの動きそのものに関わってくるようなもの,ヘファイストスのような妨害系の創界神を妨害されにくい転醒時に壊せるのでたまにはアリでしょう.

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皆大好きノブ兄こと天魔信長です.仮面を外してようやく参戦した彼は,全色シンボル,最大6個のコアシュート効果に加え,六天連鎖の条件を一つチョロまかす効果を持ってきました.めちゃくちゃ強いです.彼のおかげで「終ノ型」すら容易に発揮できるようになってしまいました.

「イチバンスピアー」「さまよう甲冑」は古くからゴッド・ゼクスのサポートとしてやってきたズッ友みたいな関係です.厳密にはさまよう甲冑はサポートしないのですがそれでも一緒にいるところをよく見かけます.

 

以上の6種18枚が先行1ターン目に動くことが出来るカードになります.めちゃくちゃ多いです.

また,後攻1ターン目で考えると,「影ノ型」「零ノ型」「水銀海に浮かぶ工場島」「アレックス(リバイバル)」が加わり,実にデッキの半分以上が初動になっています.

さすがに「ヴィーナ」「ロロ」「世界」のように動いていた起幻と比べると少し遅く感じますが,それでもこの安定感はすごいところです.

中盤

中盤では序盤で挙げたカードを1ターンに2,3枚プレイしていくか,さっそく「ゴッド・ゼクス」を展開していくかの2択になってきます.

特に早い段階で「オワリノ世界」「ロクテンヘイ」「水銀海に浮かぶ工場島」のような1枚で複数シンボル確保できるカードを場に出すことが出来ていれば,2ターン目にゴッド・ゼクスを出すことも容易いです.

ここで出されるゴッド・ゼクスは無印か「地ノ型」のどちらかになります.

とはいえヘッドやイチバンスピアーの効果でノーコスト召喚もしやすく,基本的には複数体一気に並べる,みたいな絵面になると思います.

終盤

終盤では「終ノ型」と「天ノ型」の六天連鎖を決め,アンブロッカブルと6点パンチを両立させることを目指します.

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地ノ型の転醒後.耐性無効のコア除去とアンブロッカブル化を持つ

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フレーバーテキストめちゃくちゃ好き(突然のオタク化)

終ノ型は影ノ型の使いまわしができるのも良いところですね.

 

デッキ全体の使用感で言うと,「防御が薄くなった代わりに短期決着になった導魔」といったところでしょうか.

 

「魔術皇の大創界石」問題

さて,ここからは少し環境を見た話になります.

このデッキの情報が出た時,真っ先に言われたのがこの「魔術皇の大創界石」の存在です.

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この「神秘」が問題によく挙げられていて,今回のデッキレシピでいうと被害者は「ロクテンヘッド」「オワリノ世界」「天魔信長」「影ノ型」「アレックス(リバイバル)」の15枚.採用されていない新規カードも含めると「ロクテンコンジュラー」も止まります.

メインカードのゴッド・ゼクスたちは止まらないとはいえ,もらった新規の5種類が機能停止になる始末.起幻デッキのレシピがかつて「ヴィーナ」「ロロ」「アレックス」「クロノドラゴン」「新しき世界」の15枚に各色のカード・・・という構築だったものが今では見なくなってしまったものひとえにこのカードの存在が原因です.起幻は追加カードも多く代用カードを使えましたが,ゴッド・ゼクスは追加カードがこの有様なのでメタクソに言われている,というものです.

まぁそれはそうという感じなのですが分かっている地雷をわざわざ放置するのはいささか間抜けというもの.今回は「水銀海に浮かぶ工場島」と「鋼鉄魔神」の2種でこの効果をメタっていきます.

前者は白/紫のスピリットに紫/白の重装甲を与えます.これにより「オワリノ世界」「天魔信長」以外のカードは効果を発揮できます.手札やバースト効果での召喚自体は防げないため,アレックスと影ノ型を召喚でき,召喚すれば装甲が付くのでその後の効果も使うことが出来る,という寸法です.魔術皇はネクサスなので見えていれば対策すればいいし,無ければ後回しでもいいしといった感じ.また,魔術皇が採用されていなくても,手札の増強を抑える効果もついており,どんなデッキと対面しても使いやすいです.

鋼鉄魔神はコスト4以上に合体することでネクサス耐性を与えてくれます.アレックスのメインステップ中効果や影ノ型のアタック時効果が発揮できるようになるほか,切り札のゴッド・ゼクスに耐性を与える,アクセル効果でデッキトップを操作でき事故防止にも役に立つと役割が多いのも良いところです.

 

しかしながらフォローしきれない部分ももちろんあります.ネクサス2種です.

「オワリノ世界」はレベル上昇効果が使えなくなり,「天魔信長」は六天連鎖の補完ができなくなります.終ノ型は5つのコアを載せないとレベル3にならず,天魔信長抜きでは赤と黄色のシンボルを確保するのに少し苦労します.

 

とはいえ「オワリノ世界」,レベル2の「天魔信長」,「水銀海に浮かぶ工場島」の3枚がそろうだけで6色揃ってしまうのです.メタられて当然といえば当然なのです.

 

魔術皇を置かれた際には,「耐性を与えて効果を使えるようにする」か「ヘイやイチバンなど単色をメインに攻める」というプランが立てれます.このプランの選択ができる時点でそんなに苦しくないという証拠なのです.

 

 

まとめ

ということで簡単にですがゴッド・ゼクスデッキの紹介でした.長々と駄文を失礼しました.

だいぶ尖らせて動くことをメインに考えてありますが,サカターノベア対策にスピッツァー入れたり,普通に手打ちの防御札入れたりすると汎用性高くなると思います.コイツ環境見て組んだ言う割に導魔どうやって止める気なんですかね.

新規の「焔ノ型」も回収効果が嬉しいですがすでに使いたいカードが多すぎてもう取捨選択がし切れていません!!!誰か助けてくれ

6点決めるもよし,コントロールするもよし,堅実に戦うもよし,攻めるも良し守るも良し並べるも良しのゴッド・ゼクス,ぜひ使ってみてはいかがでしょうか.

覇王もめちゃくちゃ強い!